小惑星(3200)Phaethonによる恒星食の観測協力のお願い

図1.2019年12月17日にアレシボの電波望遠鏡で観測されたPhaethonのレーダー画像による自転アニメーション DESTINY+の探査対象である小惑星(3200)Phaethonは、2017年12月に地球から約1000万キロまで接近した際、アレシボの電波望遠鏡(図1)やハッブル宇宙望遠鏡を始め、世界中で様々な観測が行われました。しかし、見積もられた天体の大きさは、観測手法により大きな違いがあり、現在も正確にはわかっていません。フライバイ探査を計画するにあたり、対象天体の大きさは、フライバイ距離やカメラの光学設計のもとになる大事な情報です。 天体の大きさを知る方法の一つに、掩蔽観測があります。地球から見て、ある天体が別の天体の手前を横切ると、背後の天体の光が遮られます。その時間から、大きさを推定することができます。 今年(2019年)8月22日、東北地方北部に、DESTINY+打ち上げ前では最後になるであろう、掩蔽観測のチャンスが訪れます。私達は、多くのアマチュア天文家のご協力を必要としています。詳しくは、サイエンスを担当する千葉工業大学 惑星探査研究センターのWebサイトをご覧ください。 → 千葉工業大学のWebサイトへ

ダストアナライザ・チームとのインタフェース会合

DESTINY+の観測機器の一つに、ダスト分析器(DESTINY Dust Analyzer, DDA)があります。円筒形のセンサに飛び込んできたダスト(宇宙塵)の到来方向や化学組成を分析する装置で、ドイツ航空宇宙センター(DLR)より資金提供を受けてシュツットガルト大が開発し、JAXAに提供されます。 2019年6月末、DESTINY+のシステムメンバーがシュツットガルト大を訪れ、初めてのインタフェース会合を開きました。より大きな科学成果を得るための搭載場所や管理・運用方法について、実り多き議論を行うことができました。

2005UD観測キャンペーン

DESTINY+の科学観測を担当する千葉工業大学 惑星探査研究センターが、2005UDキャンペーンのお知らせをリリースしました。2005UDは、DESTINY+の探査標的である3200 Phaethonの分裂天体と言われる小惑星です。